そろばんの価値というのはわかりにくいかもしれません

・さくら珠算通信は保護者の皆様へのお便りを、加筆修正して掲載しています。

年が幼いお子さんなどはとってもマイペース

精神的な成長が比較的早いお子さんの場合、周りや過去の記録と競争するというそろばんの特徴をよくわかっていて、「昨日より〇〇点上がった!」など頑張ってくれることもありますが、幼いお子さん場合には「〇〇点だったけど、それが何か~~?」と結果が良くても悪くても気にならないことがあります。

また、今やっている自分の級がわからない=興味がない、というお子さんもいて、「え~~、知らないままやっていたの?!」とびっくりすることもあります。

そろばんの価値というのはわかりにくいものです。ましてやそろばんを通じて精神的に成長する、などといったことをお子さん自身が感じで、そのために「がんば るぞ」とはなりません。目先の「お父さんお母さんが褒めてくれる」「丸がたくさんあるとうれしい」ぐらいですので、精神的な成長をゆっくり待ちつつ、今で きることは技能の習得と共に、モチベーションアップすることを塾、ご家庭それぞれで試行錯誤しながら続けていくことかなと思います。

「すかさずほめる」

競争させていますので、他のお子さんと比べたくなる時もあると思いますが、その子がその子なりに成長しているのなら、そこを絶対見逃さずに「すかさずほめる」。無限の可能性を信じて、応援するのが一番かなと思います。

特にお子さんは小さくて自己表現がまだまだできないこともありますが、それでも、いっぱいろんなものを貯めこんで将来の栄養にしているんだろうな、と思えるような一瞬があります。
無になって、そのばんの珠を懸命にはじいている時、たったそれが50分の内5分でも、「おお、すごい」と思います。

やいのやいのとうるさい講師(中西)ですが、本当に小さな若葉ががんばって目には見えにくいけど少しずつ栄養を貯めているのを感じて、ときどき、黙っておいた方がいいかな、と見守っているときもあります。