・さくら珠算通信は保護者の皆様へのお便りを、加筆修正して掲載しています。

子供は大人以上に気持ちのアップダウンが激しいです。
一回受かると、もう「私は超天才!なんでもできる!!」となりますし、逆に1回落ちると「もうだめだ、私は才能がないんだ、頭も賢くないんだ。だから、これからも無理だ」になりがちです。

大人なら色々な経験を経てきているので「練習が足りなかったな」とか「今回のはコンディションが悪かった」、「これが自分のすべてではない」などわかっているので、いい時も悪い時も受け入れる体制があるのですが、お子さんの場合は、良い時はいいのですが、悪い時にそのまますべての自己評価になりがちです。
経験の浅いお子さんには、このように伝えています。

「やってやって最後までやって、それで無理だった、なら落ち込みましょう。でも、やってやってやりこんだら解けない問題はそろばんにはありません。まだ落ち込むのはあきらめるのは早すぎです。」

もちろん上の級の子たちには言う必要もありません。がんばればいつかは実ると知っているからです。

先日、大会練習をしているときにある生徒が、自分の教室内順位の表を見て、10点上がった!でも、自分の一つ上の順位の〇〇君にはまだとどかないな~、と言っていました。上を見ているからこその言葉ですね。
その順位の1つ上の子は、学年も上だし、やっているそろばんの年数も上です。それでも、それをみて、追い越そうとしている、その気持ちが一番うれしかったです。